台風の名前と過去の被害について

日常

夏といえば台風、ということで、ニュースで、「台風〇号」と一緒に「台風ウサギ」のような、ちょっとユニークな名前を聞いたことはありませんか? 「あらあら、可愛い台風ちゃんね」なんて思っていると、とてつもない暴風雨がやってきてうぉおい!なんてことも。

でも、そもそも台風の名前って、誰がどうやって決めているんでしょう? そして、過去の台風はどれほどの猛威をふるってきたのでしょう?

そんな台風の素朴な疑問から、あなたとあなたの大切な人を守るための”本当に重要な対策”まで、一緒に考えていきたいと思います。さあ、台風を学び、万全の備えを始めましょう!

台風の名前のヒミツ

「今年の台風10号の名前は『ヤマネコ』です」なんて聞くと、「なんで猫の名前?」って不思議に思いますよね。その名前、実は国際的なルールで決められているんです。

【台風の名前、どう決まる?】

  • 国際的な名前リストがある! 実は、日本を含むアジアの14の国と地域が、それぞれ10個ずつ名前を提案し、合計140個の「アジア名リスト」を作っています。
  • 発生した順番に使われる! 台風が発生するたびに、このリストの名前が順番につけられていきます。140個全部使い切ったら、また最初に戻って繰り返し使われるんですよ。
  • 日本はどんな名前を提案したの? 日本が提案したのは、なんと星座の名前!「コイヌ(こいぬ座)」や「カジキ(かじき座)」など、ロマンチックな名前がリストに入っています。あなたの星座も、いつか台風の名前になるかもしれませんね。
  • 大きな被害を出すと「引退」することも… もし、ある名前の台風が甚大な被害をもたらした場合、その名前はリストから外され、二度と使われなくなります。それだけ、被害の記憶を風化させない、という思いが込められているんですね。

台風の勢力を示す「ヘクトパスカル(hPa)」は、数字が小さいほど台風の中心気圧が低く、その台風がより強力であることを意味します。これは、台風の中心に向かって空気が勢いよく吸い込まれる力が強くなるため、風がより激しく吹き荒れるからです。

台風の強さって?

台風の強さを現すのはhPa(ヘクトパスカル)となりよく聞く言葉かと思います。そのhPaはどのように定義されているのでしょうか。

ヘクトパスカルの数字は小さければ小さいほど、台風の中心に空気が強く吸い寄せられ、周囲から中心に向かう風が強くなります。

つまり、この数字は単なる気圧の数値ではなく、人々の生活や命を脅かす、風と雨、そして高潮の潜在的な破壊力を示しているのです。これらの数字を理解することは、台風の接近時に適切な備えをする上で非常に重要です。

  • 1000hPa以上: 熱帯低気圧や勢力の弱い台風。日本に上陸しても、広範囲にわたる深刻な被害は少ないことが多いです。
  • 970hPa~1000hPa未満: 一般的な台風。雨や風による被害が発生し始め、特に沿岸部では注意が必要です。
  • 940hPa~970hPa未満: 強い台風。暴風域が広がり、広範囲で建物の損壊や交通網の麻痺が発生する可能性があります。日本の多くの地域で、警戒レベルの引き上げが求められます。
  • 925hPa~940hPa未満: 非常に強い台風。建物が倒壊したり、樹木が根こそぎ倒れたりするほどの猛烈な風が吹きます。大規模な停電やインフラの破壊も起こり得ます。
  • 925hPa未満: 猛烈な台風。このレベルの台風は、観測史上でも稀な「怪物」級の台風です。日本の家屋の多くは、このレベルの暴風に耐えられず、壊滅的な被害をもたらす恐れがあります。例としてこの後に紹介する、室戸台風(911.9hPa)や枕崎台風(916.1hPa)伊勢湾台風(929.5hPa)といった、歴史的な大災害を引き起こした台風がこのカテゴリーに含まれます。

過去の台風被害

「昔の台風はすごかった」と聞くけれど、具体的にどれくらいだったか、想像できますか? 日本の歴史には、今では考えられないほどの被害をもたらした「伝説級」の台風がいくつも記録されています。中でも「昭和の三大台風」は、その被害の大きさから今なお語り継がれています。

  1. 伊勢湾台風(1959年):想像を絶する「高潮」の恐怖
    • 伊勢湾台風は、上陸時の中心気圧が929.5hPaと、室戸・枕崎台風に比べると若干弱かったものの、高潮による被害が甚大でした。死者・行方不明者は5,098人に達し、日本の台風災害史上最悪の人的被害となりました。全壊・半壊家屋は15万3,869棟に上ります。名古屋港では4m近い高潮が発生し、多くの地域が浸水。犠牲者の9割以上が高潮による溺死でした。この高潮の高さは、当時としては類を見ないレベルでした。
  2. 室戸台風(1934年):すべてをなぎ倒す「暴風」
    • 室戸台風は、上陸時の中心気圧が911.9hPaという記録的な猛烈な勢力でした。死者・行方不明者は3,036人に上り、特に大阪府では全壊家屋2万2,925棟、半壊家屋6万6,340棟という甚大な被害が出ました。風速は大阪で最大瞬間風速60m/s以上を記録し、木造校舎が次々と倒壊したことが、犠牲者数の増加に繋がりました。
  3. 枕崎台風(1945年):追い打ちをかけた大災害
    • 終戦直後の日本を襲った枕崎台風は、中心気圧916.1hPaという非常に強い勢力で上陸しました。死者・行方不明者は3,756人に達し、家屋の全壊・半壊は15万2,217棟にも及びました。特に広島県では、暴風雨による太田川の氾濫で死者・行方不明者1,170人、家屋全壊1,348棟という大きな被害に見舞われました。宮崎県では最大瞬間風速75.5m/sを記録し、これは日本の観測史上でも非常に高い値です。

これらの台風は、私たちに「自然の力の前に、”絶対安全”はない」ということを教えてくれます。

当たり前だと思っていた日常が毎年現れる台風によって一瞬で崩れ去る可能性があるのです。

今すぐできる台風対策

「うちは大丈夫」「今までも大丈夫だったから」…その油断が、一番危険かもしれません。台風が来る前に、本当に備えができているか、一緒に最終チェックをしてみましょう!

【家の”外”のチェックリスト】

  • 庭やベランダに、風で飛ばされそうなもの(植木鉢、物干し竿など)はない? → 家の中に入れましょう!
  • 自転車は倒れないように固定した?
  • 窓や雨戸の鍵はしっかり閉めた?ガタガタするなら補強も考えよう。
  • 近くの側溝や排水溝、詰まっていない? → 水はけを良くしておこう!

【家の”中”のチェックリスト】

  • 懐中電灯はすぐ使える場所にある?電池は入ってる?
  • スマホやモバイルバッテリーの充電は満タン?
  • 飲み水や食料は、最低3日分ある?(レトルト食品や缶詰が便利!)
  • 窓ガラスが割れた時のために、カーテンは閉めておこう。
  • 近くの避難場所とそこまでの道順、家族みんなで確認した?

【台風が近づいてきたら…】

  • 絶対に、川や海の様子を見に行かない!
  • 不要な外出は絶対にしない!
  • テレビやスマホで、常に最新の情報を手に入れる。

備えすぎる、ということはありません。あなたのその一手間が、あなた自身と、あなたの大切な人の命を救うことになるのです。

台風の豆知識から、具体的な備えまで、いかがでしたか?

台風は怖い存在ですが、正しく知り、正しく備えることで、被害は必ず減らすことができます。この記事が、あなたとあなたの大切な人が、防災について話し合うきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

さあ、台風が来る前に、今すぐ行動を起こしましょう!

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