「LINEでメッセージを送る」「YouTubeで動画を見る」「オンラインゲームで友達と遊ぶ」
みんなが毎日当たり前にやっていることだよね。でも、地球の裏側にいる友達に送ったメッセージが、どうして一瞬で届くのか、不思議に思ったことはないかな?
この記事を読めば、君のスマホやパソコンが世界中のコンピューターとどのようにつながっているのか、その壮大な冒険の道のりが手に取るようにわかります。インターネットという魔法の正体を、一緒に探検しに行きましょう!
1.最初のステップ:家の中の小さなネットワーク「LAN」と「Wi-Fi」
世界旅行に出かける前に、まずは自分の「家」の中から見てみましょう。
君の家には、スマホ、パソコン、タブレット、ゲーム機など、インターネットにつながる機械がいくつかあるはずです。これらの機械が、家の中だけでお互いに通信できる小さなネットワークのことを**「ローカルエリアネットワーク(LAN)」**と呼びます。LANは、いわば「家の中だけの会話」のようなものです。
そして、その会話を線なしで実現してくれるのが**「Wi-Fi(ワイファイ)」**です。Wi-Fiルーターという機械が、目に見えない不思議な言葉(電波)を家中に飛ばして、それぞれの機械が線をつながなくてもお互いに話せるようにしてくれます。Wi-Fiは、家の中を飛び交う「見えない糸」だと想像すると分かりやすいかもしれません。

- LAN(ローカルエリアネットワーク):家の中や学校の教室など、限られた範囲のネットワーク。
- Wi-Fi:LANを無線(ワイヤレス)で実現する技術。
2.いざ、外の世界へ!「インターネット」への旅立ち
家の中(LAN)だけで会話していても、世界中の情報は見られません。YouTubeのサーバーや、友達のスマホとつながるには、「家の外」に出る必要があります。
この「家の外に広がる、世界中のネットワーク」こそが**「インターネット」**です。
インターネットは、世界中にある無数のLAN(家)を、お互いにつなぎ合わせた、とてつもなく巨大なネットワーク網です。君が契約しているインターネット会社(プロバイダー)は、君の家からインターネットという「大きな道路」へつながるための「専用の道」を提供してくれている、と考えると良いでしょう。

3.海を越え、大陸を越える「海底ケーブル」
でも、日本とアメリカ、ヨーロッパとアフリカのように、海で隔てられている国々とはどうやってつながっているのでしょうか?電波が空を飛んでいくのでしょうか?
実は、インターネットの情報のほとんどは、**「海底ケーブル」**という、海の底に敷かれた、髪の毛のように細いガラスの線(光ファイバー)の中を、光の速さで駆け巡っています。
このケーブルは、世界中の海の底に合計100万km以上も張り巡らされており、まさに世界を物理的につなぐ大動脈です。君が海外のウェブサイトを見たり、海外の友達と通信したりできるのは、この静かな海の底で、ものすごい量の情報が光の点滅となって行き来しているおかげなのです。

4.広大な世界で迷わないための「住所」の仕組み
世界中には何十億台ものコンピューターがつながっています。その中から、目的の相手を正確に見つけ出すためには、「住所」が欠かせません。インターネットの世界には、2種類の重要な住所があります。

① コンピューターの本当の住所「IPアドレス」
インターネットにつながる全てのコンピューターには、**「IPアドレス」**という、世界で絶対に重複しない番号が割り当てられています。これは「192.168.1.1」のような数字の羅列で、コンピューターが相手を正確に見つけるための「本当の住所」です。人間でいうところの、緯度や経度のような正確無比な所在地情報と似ています。
② 人間に分かりやすい住所「ドメイン名」
しかし、「192.168.1.1」のような数字の羅列を人間が覚えるのは大変ですよね。そこで、この数字の住所に、人間が分かりやすい「ニックネーム」を付けたものが**「ドメイン名」**です。
例えば、「google.com」や「youtube.com」といった、みんなが普段使っているものがドメイン名です。これは、お店の「名前」や家の「表札」のようなもので、私たち人間にとって非常に親しみやすい住所です。
③ 住所を翻訳する電話帳「DNS」
では、コンピューターはどうやって「google.com」という分かりやすい名前から、本当の住所であるIPアドレスを見つけ出すのでしょうか?
その翻訳を担ってくれるのが**「DNS(ドメインネームシステム)」**です。DNSは、インターネットの世界における「超巨大な電話帳(住所録)」のようなものです。私たちがドメイン名(お店の名前)を入力すると、DNSがその名前に対応するIPアドレス(本当の住所)を瞬時に探し出し、「あそこの住所は〇〇ですよ」とコンピューターに教えてくれるのです。
まとめ:君のメッセージが届くまでの全ルート
これまでの話をまとめると、君が海外の友達にメッセージを送る旅は、このようになります。
- 出発(君のスマホ):メッセージを送信!
- 家の中(Wi-Fi / LAN):データはWi-Fiの「見えない糸」を伝ってルーターへ。
- 外の世界へ(インターネット):ルーターからプロバイダーの「道」を通り、インターネットの「大きな道路」へ。
- 住所の確認(DNS):DNSサーバーが、相手のドメイン名からIPアドレスを調べる。
- 海を渡る(海底ケーブル):光の速さで海底ケーブルの中を駆け抜け、相手の国へ。
- 到着(友達のスマホ):相手の家のLAN、Wi-Fiを通り、無事にメッセージが届く。
この驚くべき旅が、ほんの一瞬のうちに行われているのです。インターネットとは、世界中の人々や技術が協力し合って成り立っている、壮大なシステムなのです。この仕組みを知れば、いつものインターネットが、もっと面白く感じられるかもしれませんね。

参考文献・情報
この記事を書くにあたって、以下のウェブサイトや情報を参考にしました。より詳しく知りたい人は、保護者の方と一緒に見てみてください。
- インターネット全体の仕組み
- 総務省|なるほど!インターネット – 日本の通信を管轄する総務省が、インターネットの基本的な仕組みや安全な使い方を分かりやすく解説しています。
- JPRS:ドメイン名・DNSの役割 – 「.jp」ドメインを管理している会社が、ドメイン名やDNSの役割を詳しく説明しています。
- 海底ケーブル
- Submarine Cable Map – 世界中の海底ケーブルが、実際にどこに敷かれているのかを地図上で見ることができる、とても面白いサイトです。(英語サイト)
- IPアドレス
- JPNIC:IPアドレスとは – 日本のIPアドレスを管理している組織が、IPアドレスの役割や重要性について解説しています。

